マスターグレード“ネモ”

去年から今年にかけて公開された“新訳”Zガンダム3部作。それに合わせて数多の機体が
キット化された訳ですが、その中でとりわけ驚いたのがネモのマスターグレード化でした。
何を隠そう、私はジム系の機体の中ではネモが一番好きでして、旧キットをいじりながらHGUC化の
アナウンスを心待ちにしておりました。そんな中でのまさかのMG化のニュースには一瞬我が目を
疑いました。当分無いと思っていただけに嬉しかったですね。
発売されたキットを手にしてみると、これがまた素晴らしい出来。既発のガンダム系をふまえ、より煮詰め
られた可動機構。要所で引き締められたディテール表現と的確な形状で、いかにも量産機らしいシンプルな
外観ながら、質実剛健な様式美とも言うべき無駄の無い格好良さを獲得しております。
そんなこんなで大好きなネモの製作に取り掛かった訳ですが、今回キットの内容に本当に不満点が無く、
いつものように部分改修でオリジナリティーを出す事が出来ませんでした。
さりとて素組みのキットにスミ入れしてクリアー吹いただけの物を「作品」として紹介する事は、私の
プライドが許しません。そこで、あるテーマに従って追加部品を製作し、キットと組み合わせる事で
独自性を出して行く事にしました。
最近模型誌の作例やGFF等で再評価されつつあるZMSVですが、
以前から指摘されているとおり、このシリーズはほとんどが高性能
試作機や発展型で構成されており、チューンナップ機やカスタム機
はたまた現地改修機といった、Z本編で活躍した量産機の派生型が
ほとんど存在しません。
私もこの点が大いに不満だったので、この度ありそうな機体を捏造
してみる事にしました。そう、狙撃型の頭部です。
ネモと雰囲気の似ているジム改の頭部をベースに、額と頬のダクト
をネモの形状に加工し、プラ板と流用部品で作ったバイザーを真鍮
線で接続して可動させてありますが、額とのクリアランスの関係で
可動軸の位置取りにはかなり気を使いました。
頭部に合わせて武器も狙撃仕様の物を用意します。
今回は良いタイミングでMGジムクゥエルのライフルが手に入った
ので、ジャブローでジムスナイパーカスタムが使っていたライフル
を各種プラ材で再現しました。当然キット付属のライフルは標準仕
様のために温存。・・・していたのですが、マヌケにも紛失(泣)。
トップの写真で武器持ってないのはその所為です。OTL
完成した追加部品。頭部の塗装はガンダムカラーのネモ用を使いま
したが、流石純正色!未塗装の本体に組み合わせても全く違和感が
有りませんでした。
あと趣味で百式用のライフルも用意。これを持たせるだけでもエー
ス機っぽくなると思います。
今回はZ本編とのつながりを重視してこんな武器を用意しましたが
年代に矛盾さえ無ければどんな長物をもたせてもさまになると思い
ます。(陸戦型ジムのアレとか「COOLアイテムキャンペーン」
のアレとか。)
ネモコマンダー

百式用ビームライフルを持った指揮官機といったところ。
エース機っぽくカスタムヘッドを載せても良いかも。→
ネモスナイパー

狙撃用カスタムヘッドに狙撃型ビームライフルを装備。
小隊の後方支援や狙撃専門の部隊用に生産、と妄想。

肩周りの可動が秀逸なので、ライフルを両手で構える
姿勢も難なくこなせます。

陸戦を意識した立て膝射撃もこの通り。
本気で陸戦ジムのライフルが欲しくなって来ました。