ピンキーオプション(レミリア人形)

前回霊夢を公開した時に、双月亭の如月さんから「霊夢のオプションが豊富で羨ましい、こうなったら咲夜さんに
オプションとしてレミリアを!」という感想をいただきました。当初は正直「無茶言うな〜!」と思っておりましたが、
よくよく考えたらピンキーにはオプションに動物のぬいぐるみが付いてるんですよね。これを加工すれば比較的簡単に
丁度良い大きさのレミリアのぬいぐるみが作れそうな気がしてきました。
この際ですから、以前からの課題だった粘土細工の技法の幅を広げるべく、今回は極力硬化後の切削を行わない、つまり
エポパテが硬化するまでにヘラを駆使して細部まで造型を行う事に挑戦してみる事にしました。レミリアは適度にフリル
やリボンをあしらった服を着てますので、格好の練習台と言えましょう。

@とりあえず素体はコレ、ネコのぬいぐるみです。別にクマでも構いませんが、上げた腕が反対になりますので、
その辺はお好みで。ちなみにウサギは耳の先が接続部になるので、切り取る関係上、抱かせるのでもなければ使えません。

A本体は耳と口、尻尾を切り取ってから段階的にエポパテを盛り付け、ヘラで整形していきます。
順番は・・・スカート→フリル→腰のフリル→髪→ZUN帽→襟及び肩・・・と進めるのが良いでしょう。
問題のフリルは、細く伸ばしたエポパテを巻き付けてから、上下交互に円錐状のヘラを当てて縁を薄くするようにしていけば
上手くいきます。スカートとZUN帽のフリルは、本体の硬化後に追加しても良いのですが、一体でやってしまった方が
時間を短縮できます。その場合ZUN帽はパテの団子をつぶし、真ん中に厚みを残したまま縁を薄く延ばした状態で頭に載せ、
整形すると良いでしょう。
リボンは各部を別々に、おおまかな形にまとめてから一つにし、それから細部を整形しています。翼はプラ板から。

Bポーズの関係上、従来の腕ではぬいぐるみを持たせる事が出来ないので、専用の腕を新造しなければなりません。
余っていた胴体に丁度良い袖が付いた物が有ったので、腕だけ使います。
袖の整形の都合と、胴体側の窪みに合わせる出っ張りを設ける為に、かなり大胆にカットしました。

C加工の終わった腕。接合部に突起を設けた結果、穴を深く開けられたので、
接続用のプラ棒をがっちり取り付ける事が出来ました。
ここまで出来たら、後は各パーツにサフを吹いてから塗装し、乾燥後リアルタッチマーカーで凹凸部の陰影に
メリハリを付けたらつや消しクリアーを吹いて乾燥。最後に速硬化型のエポキシボンドでパーツを本体に接着するだけです。

出来上がったレミリア人形を咲夜さんに持たせてみました、微笑ましくてなかなか良い感じになったと思います。
このオプション、他の主従でも使えそうなので今後標準化しても良いかもしれませんね、手間は増えますが・・・。