ピンキー改造“鈴仙・優曇華院・イナバ”

さて、今回製作したのはピンキー始めた頃から作ってみたかったうどんげです。
企画当初は、そのバカ長い髪が制作上のネックとなり、中々手をつける事が出来ず、
美鈴や輝夜で試行錯誤しながら一方で「ピンキーに長髪ヘッド出ないかなー」等と
淡い期待を抱きつつ手をこまねいておりました。
そんな状況が一変したのが「天上天下」の棗亜夜の発売です。地面に届く長い髪と
ブラウス・ミニスカの学生服ボディ、細部に拘らなければこれ単体で花映塚版が
作れてしまう優れものでした。(ちと値が張りましたが・・・。)
ただ、個人的には永夜抄版のブレザー姿が作りたかったので、適した部品を探して
いる内に時間がどんどん経過してしまいました。
そんな訳で、企画から完成までの期間のわりに実際の作業時間はかなり短いです。
今回の生贄(笑)
「鉄道むすめ」の石田あいこ・「ヴァンパイアセイバー」のバニー
リリスです。ブレザーの上半身とウサ耳を使います。
特にウサ耳は物がバニーだけに作り物っぽさがうどんげにピッタリ♪
ピンキー各部
前述の亜夜の髪と下半身、瞳の大きさとつり具合から「KOF」の
不知火舞の顔。あと細身の胴体に合わせて選んだスカートです。
工作@
胴体はそのままだと長いので、ナイフや彫刻等で3ミリ程掘り下げ
ます。今回は行いませんでしたが、掘った分だけ服の裾を切り詰め
ても良いでしょう。
その後元々開いていた接続用の穴にエポパテを詰め込み、メンタム
等で離型処理した下半身をスカートごと押し込んで、硬化後に外し
てやれば、純正のジョイントがそのまま使えます。
ちなみに今回は腕が使えそうに無かったので、手持ちの胴体から切
り取って使いました。
胴体A
この胴体にモールドされているネクタイは、リボンのような形状を
しています。そのままでは使えないので、一度削り落としてエポパ
テで普通のネクタイの形に成形しました。
腕は、肩の辺りが小さくなっていて、そのままだと胴体に合わせら
れないので、パテを盛って大型化しました。
手首は服の段差をパテで埋め、右手首に真鍮線を植えてからパテを
盛り、うどんげの象徴とも言える“あの”形にしました。
胸の三日月バッジは、鉛箔をポンチで抜いた物です。
組み上げチェック
加工の終わった部品を組み立てたところです。
ウサ耳は真鍮線で接続しました。
オプション製作
今回は折角ブラウスの上半身があるので、花映塚バージョンに組み
替え可能としました。
胴体にベルトとバックルを鉛箔から切り出して貼り付け、ネクタイ
をエポパテで作ればあっという間にそれらしくなります。
スカートは「天上天下」の物では短過ぎ、かと言って永夜抄Verに
使った物ではブラウスの広がりに合わず、ラインが崩れます。
よって、手持ちのフィギュアから丁度良い大きさの物を選んで使用
しました。このスカートは筒状で、ピンキーの下半身ではずり落ち
るので、内側を削いでピンキーのスカートから切り出した受けを移
植してあります。

出来上がったパーツを塗装して、仕上げに艶消しクリアーを
吹き組み上げれば完成です。今回も殆ど筆で塗りました。
ブレザーは拘りのブドウ色(暗いマルーン)です。

今回最も拘ったのが髪の塗り方です。基本色を塗った後
その色に白を加えて明度を上げ、ドライブラシをかける
といった工程を二段階で施しております。

花映塚版はこんな感じ。スカートは永夜抄版より濃い目の
ピンクです。

前回製作のご主人様、輝夜とのツーショット。